コンプライアンスマニュアルとは
⬛︎コンプライアンスマニュアルとは
そもそもコンプライアンスとは、法律や倫理に従って業務を行えるようシステムを整えることをいいます。コンプライアンスの実行手段は、法務部門の充実や監査役の権限強化など様々な方法がありますが、その出発点として何をしてはいけないのか社内でルールを定める必要があります。このルールのことをコンプライアンスマニュアルといいます。
⬛︎コンプライアンスマニュアルの内容
コンプライアンスマニュアルの位置付けや内容について特にルールがあるわけではありません。就業規則や定款に反映して会社や従業員を強く拘束するルールにすることも、逆に努力目標のようにすることも可能です。また、業種や会社の規模などによって遵守すべき法令やルールの内容も変わってくるため、できる範囲で、その会社が絶対に守らなければならないルールを優先的に定めることが求められます。
⬛︎コンプライアンスマニュアルの策定方法
定款や就業規則といった法律に従って策定するルールの場合、定められた方法で策定しなければなりません。それ以外の社内規定や社訓の場合は比較的自由に策定することができます。いずれにせよ、実効性を高めるためには、経営者や法務担当者が独断で定めるのではなく、現場の従業員の意見も取り入れながら起案し、発表する前に弁護士などの専門家からチェックを受けておくのが望ましいでしょう。
⬛︎コンプライアンスマニュアルの運用
ただルールを作っただけでは何の意味もありません。コンプライアンス経営を実現するためには、研修や社員教育を通じてコンプライアンスマニュアルの周知徹底を図り、会社全体に浸透させていくことが求められます。
弁護士・熊谷博幸(飯野・八代法律事務所)は、様々な問題に対し、豊富な経験と知識を元に解決を目指して尽力いたします。
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